「オニツカタイガー」は8月4日、東京・銀座の晴海通り沿いにコンテンポラリーな商品を集積するイエローコレクションを専門に扱う、世界初のコンセプトストアを開業した。建物全体を同コレクションのシグネチャーカラーである「タイガーイエロー」で大胆に塗り上げ、インパクトのある店舗に仕上げた。
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売り場は2層で、1階は約41平方メートル、2階は約30平方メートル。店舗デザインは、ブランドのクリエイティブディレクターであるアンドレア・ポンピリオが監修した。照明の入れ方を工夫して店内の影を減らすほか、壁面全体にミラーを設置して空間に広がりを作っている。
商品は、2月にミラノ・ファッションウィークで発表したアイテムが中心。オーバーシルエットのアウターや、ソールにボリュームを持たせたシューズなどを揃えた。
庄田良二オニツカタイガーカンパニー長は、「イエローコレクション初の店舗を銀座に構えたのは、この地が世界的に注目されているから。銀座の一番目立つところに、一番目立つ形で出すことにした。イエローは創業者の鬼塚喜八郎が好み、大切にしてきた色。黄色をいかにラグジュアリーに見せるかをテーマに、深みのある色みを選び、外装では年が経つとともに風合いを重ねるスタッコ仕上げを採用した」と話す。
22年12月期のオニツカタイガーの売上高は430億円(前期比11.6%増)。今期に入ってその勢いは増しており、第1四半期は日本や東南・南アジアが伸び、売上高は38.8%増となった。日本ではインバウンド(訪日外国人)の客数と売り上げがコロナ前の水準に戻っていないが、日本人女性の購買客が増えており、成長を支えているという。