【PR】西川がコインランドリー対応の羽毛掛けふとん『ランドリエ』を開発

　西川（東京、西川八一行社長）はコインランドリーで安心して洗える羽毛掛けふとん「ランドリエ」を発売した。コインランドリー機器大手で、店舗開発支援も行うアクア（東京）と共同開発したもので、「コインランドリーの洗濯機や乾燥機の負荷に耐えられる商品」としている。開発した西川商品第1部の仲野恵章（なかのよしあき）さんに話を聞いた。

◇増えてきたお客様からの相談

　――なぜ、「ランドリエ」の開発に取り組んだのですか。

　大きな理由は、ここ数年でお客様からの相談が増えてきたことです。コインランドリーで洗濯をして、「羽毛が偏ってしまった」や「羽毛が出てきてしまった」などの問い合わせが、弊社のお客様相談室（0120-36-8161）に寄せられています。コインランドリーは近年、大きく進化しました。大容量の洗濯機と強力な乾燥機が備えてあり、自宅の洗濯機には入らない毛布や掛けふとんを持ち込む人も多くなってきました。とくにこの1、2年はコロナ禍での衛生意識の高まりもあって、生活者のニーズは高まってきました。羽毛掛けふとんを長く、快適にお使いいただくためには、コインランドリーの洗濯にも耐えられる商品が必要だと考えました。

――従来の羽毛掛けふとんと「ランドリエ」の違いは

　これまでの羽毛掛けふとんはそもそも家庭用洗濯機には入りません。また、素材や縫製などコインランドリーでの洗濯や乾燥に耐えられる仕様にはなっていません。ですからキルトの縫い目部分がほつれて、中身の偏りや羽毛の吹き出しが起きます。内部の乾燥不足で羽毛のふんわり感が失われてしまいます。

　そこで私たちはまず、側地に注目しました。より羽毛が吹き出しにくいポリエステルとコットンの交織生地を開発しました。また、上下の生地をつなぐマチ部分が外れたり、破れにくい特殊な縫製を施したり、大きめのキルトにすることで乾燥しやすくしたりと、羽毛の偏りを防ぎ、乾燥しやすいといった機能を持たせました。コインランドリーで洗濯、乾燥を繰り返してもふんわり感と暖かさをキープする商品にすることができました。

◇コインランドリー機器大手の「アクア」と共同開発

　――ランドリエは「アクア」（東京）と共同開発しました。

　私たちが開発に着手したのが20年3月頃です。ちょうど、新型コロナの感染拡大が深刻になってきたときで、すぐに緊急事態宣言が発出されました。外出が制限され、家の中で生活する時間が長くなることで、食や寝具などへの関心が高まっていく。そして清潔、時短、節約のニーズが高まると考えていました。

　しかし、コインランドリーに導入されている洗濯機や乾燥機の知識はほとんどありません。ですからコインランドリー機器メーカーとして大手のアクアの力を借りることにはしました。羽毛ふとんのプロとマシーンのプロが力を合わせて開発したのが「ランドリエ」です。

――最も困難だったのは

　いくつもの課題がある中で、中身の羽毛の動きが良くなり、そして乾燥しやすい素材とキルトの形や大きさを見つけ出すことでした。何度も試作品をアクアに送り、テストを重ねていく中で、適したコットンやポリエステルの混紡比率を見つけ出しました。コットン70％とポリエステル30％、ポリエステル85％とコットン15％です。また、キルトは、小さすぎては羽毛の動きが鈍くなり、十分な洗浄や乾燥ができません。逆に大きすぎると羽毛がキルト内で均一に広がらなくなります。今回のキルトが最適な大きさです。洗濯機や乾燥機によってどれくらいの負荷が側地や羽毛にかかってくるのか。アクアとの協業がなければ開発することはできなかったでしょう。

――今後は

　ランドリエの開発よって羽毛掛けふとんの裾野が広がっていくことを願っています。コインランドリーで手軽に洗濯できて、状態が長持ちすることを知っていただければ、今まで以上に羽毛掛けふとんがファミリー層に広がっていくのではないかと思っています。ですから今回は3万円からとリーズナブルな価格に設定しています。多くの人に西川の上質な羽毛掛けふとんを体験していただきたいと考えています。