七彩がボディーをデジタル化 フィジカルとずれなく製作

2023/01/27 06:26 更新


企画時間の短縮なども見込まれる

 マネキンなどの七彩は、フィジカル(リアル)のボディーをデジタル化し販売を開始した。既に始まっているデジタル上での服作りを支援するとともに、今後の広がりを想定している。

 デジタル化したのは18~29歳500人から作った現代女性の特徴をイメージさせるプロポーションの「V-フェアレディ9AN」と、20代女性の計測データから立体化したMサイズ「V-MT-20」、40代女性のMサイズ「V-MT-40」。V-MTは平均的なスタイルとして利用されることが多い。東レACSの「クレアコンポⅡパターンマジックⅡ3D」用で、使いやすいデータ形式としている。これによりデジタルで作ったものとフィジカルのボディーが整合、実際に着せ付ける際のずれがなくなる。実物のサンプルを減らし、企画、生産の時間短縮などの効果も見込む。パタンナーのリモートワークを進めることにもなりそうだ。

 プレ販売の位置付けのため今後変わる可能性はあるが、企業向け年間5万円、学校向け3万円、個人5000円で販売している。利用しやすい価格設定で、デジタルならではのいろいろ試してみたいニーズを掘り起こすことも想定している。

 今後、クレアコンポ以外にも広げることを想定しており、さらにはマネキンのデジタル化も検討している。

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