名古屋三越栄店は、3階の婦人ファッションフロアの改装に合わせ、同フロアに4カ所のドレッシングルームを設置した。ブランドショップにもそれぞれ試着室はあるが、ドレッシングルームは15平方メートル以上の広さ。母娘や友達同士がソファでくつろぎながら試着を楽しめる。
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試着室をカーテンで仕切り、ソファを置いたラウンジは3、4人が入ってもゆったりできる空間。全身が映る大型ディスプレーとカメラを備え、タブレットを操作し撮影した静止画像は保存可能。利用者は次々に試着し、様々な角度から撮影した画像をディスプレーに呼び出したり、今試着している服と見比べたりして、お気に入りの1着を探し出す。
複数のブランドを持ち込みやすいのも特徴。売り場はレディーライクやエッジ、クールなどテイストごとに構成され、それぞれのドレッシングルームの周辺に同じテイストのブランドが揃う。各ブランドを隔てる壁がないため、見通しが良く、試着する服の選択肢が広がる。
全身が映るディスプレーを備えた大型フィッティングルームをワンフロアに4カ所設置している百貨店は例がない。同店では「試着というシーンを大切にし、ゆったりと快適に買い物を楽しんで欲しい」としている。

