宮城・福島の地震の影響で商業施設の休業相次ぐ 相馬地域の縫製工場は停電で操業停止

2022/03/18 06:29 更新


 3月16日深夜の福島県沖を震源とする最大震度6強を観測した地震の影響で、宮城、福島両県の商業施設は17日、臨時休業や部分営業が相次いだ。「鉄道の運転見合わせの影響もあり、出社できる社員で売り場の被害状況を調べている」という。18日以降の営業は「安全確認が出来次第」通常営業を再開する。

 仙台市は藤崎が本館の地下1、2階の食品と1階だけを営業し、仙台三越が臨時休業した。両店ともに高校制服の受付は営業を続けた。

 エスパル仙台は開店時刻を午後1時に繰り下げて営業した。仙台パルコ、仙台フォーラスは全館を臨時休業した。

 福島県内ではエスパル福島が全館休業し、エスパル郡山が開店時刻を正午に繰り下げた。

 イオングループではイオンモール名取、新利府などで専門店街が臨時休業となっているが、GMS(総合小売業)などでは食料品を中心に営業している。 一方で、縫製工場は地域によって、停電や断水、鉄道の運転見合わせによる社会インフラの被災が影響し、当面の操業が困難な状況がある。

 福島県の縫製工場、福装21の鹿島ファクトリー、相馬ファクトリーは、南相馬市、相馬市における停電や断水の影響で操業が難しい状況。「相馬地域に居住する従業員の家屋などの被災もあり、17、18日は休業する」という。工場内では「プレス蒸気配管の破損などがあり、復旧には時間がかかる」見通しだ。物流についても幹線道路の被災によって「物流業者から配送困難との連絡が入っている」という。

 ジュエリーメーカーのナガホリは、子会社ソマが運営する相馬市の工場が停電している。「少なくとも17、18日は操業を停止し、機械の被害状況などを確認する」。家屋が被害を受け、出社が難しい従業員も複数いるという。

 宮城県のイタバシニット気仙沼工場は「被災は工場内の棚から物が落ちる程度で収まった。操業には影響は無い」と話している。



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