三井不動産 日比谷に二つ目の「東京ミッドタウン」

2017/09/04 15:44 更新


 三井不動産は東京・日比谷に商業・オフィスを主体とした大型複合施設「東京ミッドタウン日比谷」を来年3月29日に本格開業する。東京ミッドタウンは07年3月に六本木に開業した施設に続き、2施設目。六本木と同様に、日本の価値を世界に発信する「ジャパンバリュー」をコンセプトとし、日比谷の特性に合わせた施設とする。商業ゾーンは店舗面積約1万8000平方メートルで、飲食・食物販、ファッション・雑貨を主体に60店が出店。同施設向けに開発した新業態を中心に、「上質な体験価値を提供する」店舗を揃える。

 施設は日比谷通り沿いで、日比谷公園と日比谷シャンテの間に建設する。敷地面積は約1万700平方メートル、建物は地下4階~地上35階で、延べ床面積約18万9000平方メートル。

 商業ゾーンは地下1階~地上7階。6~7階をレストラン、4~5階を全11スクリーン、約2300席を備える大型複合映画館「TOHOシネマズ日比谷」とし、その他の階を物販と飲食店のフロアとする。全店のうち、新業態が22店、商業施設内初出店が14店、日本初出店が5店。飲食・食物販を含む飲食とファッション・雑貨などの物販の比率はほぼ半々となる。

 地下鉄の駅と東京宝塚劇場に直結する地下1階は八つの飲食店を集めたフードホールと老舗和菓子店などの食物販が主体だが、その他の階は物販と食をゾーンを分けて編集する。

 1階は「プレミアムライフスタイル」ゾーンとし、ニューヨークの人気レストランのほか、自動車「レクサス」の展示とカフェ、衣料品を含めた物販が一体化した新施設、靴「ペリーコ」、アッシュ・ペー・フランスのセレクト新業態、コスメ「イセタン・ミラー・メイク&コスメティクス」の最大店(約660平方メートル)などが入る。2階は「上質ファッション・ライフスタイルゾーン」とし、「マスターマインド」の世界初の旗艦店や「ザ・ノース・フェイス」「三陽山長」、コスメ「スリー」の新業態などが出店。3階は「情報発信型ライフスタイル」ゾーンとし、クリエイティブディレクターの南貴之氏が書籍店の有隣堂と組んで開発し、本、飲食、ファッション、理髪などで構成する新業態、ゴールドウインの「美と健康」をテーマにした「ニュートラルワークス」などが入る。

 商業集積地の銀座、有楽町に近く、周辺に劇場や映画館も多いことから、近隣就業者だけでなく、広域からの集客を見込む。



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