三崎商事が輸入販売する伊バッグブランド「ゲラルディーニ」は、ブランド創業135周年を迎えた。これを記念し、20年春夏は限定コレクションを販売している。135周年の節目として、ブランド発祥の地であるフィレンツェへの回帰と、多くのファンを持つ日本のメイド・イン・ジャパンの二つが商品ラインナップのキーワードになっている。
メイド・イン・ジャパンのプロジェクトは、日本の物作りへのリスペクトと、2020東京五輪にちなんで立ち上げた。そのシリーズ「メタリコ」は、伊リモンタの光沢のある生地を使い、全て日本で縫製した。今回新たにデザインしたモノグラムの柄だ。どれもモダンでスポーティーな形。外側の大きな立体ポケットがポイントで、そこにオリジナルのGマークスタンプのレザーパッチが付く。

「ソフティフラワー」は人気のソフティのGモノグラムの間からきれいな花のプリントが見え隠れする柄。ソフティの生地と、ハンドルやトリミングに使ったカーフレザーの配色がフェミニンな雰囲気を作る。

そのほか、1950年代に作られたGマークと現代のモノグラムを掛け合わせた「ソフティビンテージ」、フィレンツェのダビデ像やポンテヴェキオなどを一つのバッグに描いた「ソフティフィレンツェ」など、多彩に揃う。
また、ゲラルディーニは20年秋冬から新しいデザイナーを起用し、創業者が大切にしてきた伝統的な職人技を引き継ぎながら30~40代の新しい客層獲得を目指す。よりモダンでミニマルなエッセンスを反映させたコレクションを開発中という。新型肺炎の影響で百貨店などの店舗が営業休止となるなか、ECサイトやSNSプロモーションをさらに強化していく。