ミッシェルクラン・オム 秋冬は素材や仕立てで上質化

2018/05/25 06:25 更新


 イトキンの「ミッシェルクラン・オム」は18年秋冬物でインポート生地や日本製デニム使い、パターンの見直しなどによる上質化を進めるとともに、気候や着用シーンに合わせた機能性を訴求する。

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 生地や仕立て、シルエット、仕様で付加価値を高めたスーツを提案する「アルティマ」ラインでは、「ロロ・ピアーナ」「レダ」などイタリアの生地メーカーの素材を厳選し、中間プレスや手仕事を多用したセミハンドで仕立てた。優雅でストレスを与えないタイトなシルエットで、身頃裏や袖裏にストレッチ裏地を使用する。9万5000~10万円超が中心。

 春夏のジャケットに続き、コートのパターンも見直した。胸の膨らみを出す縦方向の立体パターンをはじめ、背中に吸い付くバックラインや肩全体を包み込むなど着心地を進化させた。フェイクファー付きコート12万円。日本の物作りにフォーカスした企画は継続しており、今回は岡山・児島の工房の職人によって一点一点手作業で仕上げたリペア加工ジーンズを出す。

 機能性の訴求では、端境期に英国調のクラシック柄を中心にストレッチ性に優れ軽量で洗えるパンツを出す。台風時期の8~9月には透湿撥水(はっすい)性が高いパッカブル仕様のコートをはじめ、撥水撥油加工のパンツ、レインシューズなどを揃える。

 出張を想定し、ストレスフリーでイージーケア性の高いセットアップ、コート、シャツも出す。ビジカジスタイルとして、尾州のウール混ジャージーのジャケットとベーシックなパンツにウエストゴム仕様のリラックスパンツを加えた「リセットアップ」企画を提案する。ビジカジ用の透湿防水・撥水機能の素材を使ったダウンライナー付きコート(7万9000円)、冬の旅に適したダウンアウターもある。

オン・オフ兼用の高機能なコート


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