《めてみみ》ラグビー憲章

2020/02/13 06:24 更新


 ラグビー元日本代表の大八木淳史氏の講演を聞く機会があった。ワールドカップ日本大会での日本勢の活躍もあり、同氏のテンションも高い。ワールドのラグビー部に入る予定だったという内緒のエピソードなども交えつつ、ラグビーの魅力を熱く語る。

 特に強調したのが、紳士のスポーツとも言われるラグビーにおけるラガーマンスピリッツ。試合が終われば勝った側(サイド)も負けた側も無く、互いの健闘をたたえ合う「ノーサイド」の精神、情熱・結束・品位・規律・尊重というラグビー憲章の意義などを解説。「この五つの要素は元来、日本人のDNAの中にあったこと。だからこそ、日本大会があれだけ共感を生んだ」と自説を展開する。

 大八木氏をゲストに招いたのは、大阪アパレル物流協議会(OAP)。秋冬物商戦が低調な中で終わり、返品物流の増加などを含め、消費の厳しさを痛感する面々だ。物流コストの上昇や現場の人手不足も看過できない状況にある。

 「コスト上昇どころか、本当に物が運べなくなることも想定せねばいけない時代」と小谷淳OAP会長は危機感をあらわにする。課題の解決には、サプライチェーン全体での取り組みの強化や、場合によっては異業種と協業して対応策が必要。コストの押し付け合いではなく、まさに「ワンチーム」の結成が急務だ。



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