《めてみみ》中国の流行語大賞

2020/01/15 06:24 更新


 19年年末に中国・新華社が発表した10大ニュースは、外商投資法の公布、新中国建国70周年式典、北京大興国際空港などの重大プロジェクトの完成とともに、香港の問題をマカオ返還20周年式典と併記する形で取り上げた。国内問題であることを強調する狙いがありそう。

 阿里巴巴(アリババ)集団の創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が上海で講演した際、「経営者にとって19年は試練の年だった。恐らくは始まりにすぎない」と発言し話題になった。ただ、「自ら変わることによってのみ対応できる。チャンスの始まりだと信じている」とも。

 日本と同様に中国でも年末に流行語大賞の発表がある。中国教育部と上海の雑誌『咬文嚼字』の両方に入ったのが「硬核」(ハードコア)。もともとは音楽の用語だったが、次第に意味が広がり、使用困難でユニークな物を形容するようになり、さらに広がって「すごい」「大胆」といった意味合いを持つようになった。「硬核人生」「硬核規定」と使われたりする。

 咬文嚼字は経済用語が多くネット関連ではブロックチェーンが入った。「996」はプログラマーなど朝9時から夜9時まで週に6日間働いている人を指す言葉で、馬雲氏のネット上で擁護するような発言が炎上した。「我太難(南)了」(つらすぎる)などもあり、世相を反映した内容が多い。



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