松屋銀座本店が男女複合型アパレル売り場 紳士服フロアの活路を見い出す

2023/05/12 12:00 更新有料会員限定


複合ゾーンの「認知度を上げて、ふりのお客様の購買を押し上げたい」と話す木村担当課長

 松屋銀座本店は今年3月、5階紳士服フロアの約半分の面積をメンズ、レディスの一体型ゾーンとして刷新した。各ブランドのショップが男女同一コンセプトの衣料品を販売するもので、12店が出店する。新型コロナ禍で変化する顧客の購買行動や価値観の変化に対応し、新たな需要を掘り起こすのが狙いだ。スーツなどビジネスウェアが伸び悩む中、新たな売り場に切り替えることで百貨店紳士服売り場の新しい挑戦を始める。

(松浦治)

平日の来店客減少で活路を

 コロナ禍で在宅勤務などの働き方の変化に伴って、スーツ着用機会や仕事帰りの買い物という購買行動が減少した。一方で、週末に夫婦やカップルで来店し、買い物自体を体験として楽しむ傾向が強まっていた。平日に男性の来店客が減少し、「コロナ禍で増加した土・日曜日にカップルで来店して買い物を楽しむ生活スタイルはアフターコロナになっても広がるだろう。そこに今後の紳士服の活路を見いだしたい」(木村麻里松屋銀座本店ショップMD部MD三課担当課長兼バイヤー)と男女複合型売り場の新設に踏み切った。実際に同店紳士服フロアでの女性の代理購買が5割を占めていたことも後押しした。

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