軽井沢の若者が楽しめる場所を 「メゾン・マ・マニエ」オーナー兼バイヤー島田龍太さんに聞く

2024/01/10 12:30 更新


島田龍太さん

 学生時代から服が好きでしたが、地元には買う場所が無かった。長野市や松本市にはショップや古着屋があるのに軽井沢にはなぜないんだろう、と思っていた。その頃から「いつか自分の店を持ち、地元の人が服を好きになるきっかけを作りたい」と思うようになりました。

 服飾の専門学校卒業後、長野市のセレクトショップで販売とバイヤーを7年間務めました。コロナ禍に見つけたこの物件に一目ぼれし、目標だった店を出すことに。友人と内装や外観をリノベーションし、22年3月にオープンしました。

 軽井沢って、大人が静かな暮らしを楽しむ場所ではありますが、若者の娯楽が少ない。東京へのアクセスが良い分、上京していく人も多いです。飲食店は既に多いが、アパレルの店はまだ少ないので、若い人が服に触れて刺激を受けたり、ワクワクできる場所を提供したいと思いました。

 最近は首都圏から移住する人も増えています。自然やアートを楽しむ感度の高い観光客の方も多い。そんな方も楽しめる店でありたいです。今後もオリジナル商品や希少なビンテージ商品、近隣の店にはないようなデザイナーブランドの扱いなど、ここにしかない品揃えに力を入れます。

 父も旧軽井沢でフレンチ料理店を営んでいるのですが、いつか自分も飲食店に挑戦したいです。ファッションや飲食の分野で、若い人が気軽に入れるような魅力的な店を持つことが目標です。



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