LV展覧会 玉虫色に輝くモザイク画

2015/08/07 06:24 更新


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 東京・表参道のエスパス・ルイ・ヴィトン東京は、ベルギー人アーティスト、ヤン・ファーブルを迎えて展覧会「Tribute to Hieronymus Bosch in Congo(ヒエロニムス・ボスとコンゴ‐ボスを讃えて)」を9月23日まで開いている。

 昆虫のスカラベ(タマオシコガネ)の鞘(さや)翅(ばね)を用いたモザイク作品など14点が並ぶ。緑や青を基調にした玉虫色の輝きが美しい。ヤン・ファーブルの作家活動のテーマ「変容」を最も表現している作品で、日本で初めて披露された。

 美しい輝きに包まれた作品は、ベルギーが19~20世紀にかけてコンゴに対して行った苛烈(かれつ)な植民地政策の歴史が題材になっている。モチーフは剣が刺さる頭部や骸骨など。ベルギーの文明化が進むなかで、奴隷制度や金の略奪、賭博などを通して搾取され続けたコンゴの姿を、初期フランドル派の巨匠、ヒエロニムス・ボスが描いた三連画「地上の悦楽の園」に描かれた寓話に置き換えて表現している。

 ヤン・ファーブルはアントワープ出身で、革新的なビジュアルアーティストであると同時に、作家や演出家として35年以上にわたって活動してきた。曾祖父は、『ファーブル昆虫記』の著者ジャン・アンリ・ファーブル。幼少期から曾祖父の作品に触れるなかで、昆虫に興味を持ったという。

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写真=「死をともなうギャンブル」(2011年作)


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