仏バッグブランド「ロンシャン」は、ブランドのアイコンでもある人気の「ル・プリアージュ」をリサイクルナイロンにする目標を中心とした三つのCSR(企業の社会的責任)指針を発表した。
(赤間りか)
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ロンシャンは19年以降、リサイクルポリエステルボンディングのキャンバスや「エコニール」などサステイナブル(持続可能)な素材の活用を進めてきた。指針の一つ目として、今後22年末までにル・プリアージュのコレクション、23年までにブランド全体で使うナイロンをリサイクルナイロンに切り替える。ル・プリアージュはデザインと機能性はそのままに、ボディーからパーツまでの全てを再生素材にする。
二つ目として、使用するレザーを23年までに国際環境基準監査団体LWG認証のレザーにする。これまでもサーキュラーエコノミーに取り組み、80%以上がLWG認証だが、100%を目指す。三つ目はアトリエとストアでのエネルギー消費と廃棄物の削減。節電の努力や輸送時の二酸化炭素排出量の抑制、包装のプラスチック塗料の廃止など。
再生ナイロンを使った新しいル・プリアージュは、「ル・プリアージュ・グリーン」として世界で発売する。4色あり、サイズにより1万4300円(税込み)から2万7500円。日本では7月20日、公式オンラインストアとロンシャン・ラ・メゾン表参道、同銀座店を皮切りに、順次全国で販売する。ボディーのナイロンは漁網やストッキングなど廃棄物をリサイクルしたGRS認証。ハンドルとフラップはLWG認証レザー、ワンポイントの〝ロンシャン・ホース〟の刺繍糸はリサイクルポリエステルなど。またショッパーはFSC(森林管理協議会)認証紙でできている。
7月21日から阪急うめだ本店、同27日から渋谷パルコで期間限定店を開く。