ラガーフェルドさんへオマージュ捧げる出版物など続く

2019/03/01 06:27 更新


 【パリ=松井孝予通信員】2月19日に死去したカール・ラガーフェルドさんにオマージュを捧げる出版物、催しが続いている。デザイナーやアーティストとしてはもちろんのこと、人としてのラガーフェルドさんの人気の高さがうかがえる。

【関連記事】巨星墜つ カール・ラガーフェルドさんを悼む

 「メルシィ、カール」――彼のシルエットと感謝の言葉を表紙に、発売日を急きょ繰り上げたファッション誌『エル』は瞬く間に完売した。MAD(旧称パリ芸術装飾美術館)は、このモードの巨匠が18世紀から着想を得たという「クロエ」時代と「シャネル」の作品を、常設展に交えて展示している。ラガーフェルドさん自身のブランド「カール・ラガーフェルド」のブティックのショーウィンドーは黒で覆われ、「カール、ありがとう。永遠の愛を込めて」とスタッフの言葉が記されている。

 仏メディアによると、本人の希望を尊重し葬儀はせず、シャネルの後継者ヴィルジニー・ヴィヤールさん、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンのベルナール・アルノー会長兼CEO(最高経営責任者)、モナコ公女のカロリーヌ・ド・モナコさんら参列のもと、パリ郊外で火葬された。

MADに展示されている「クロエ」1971年スペシャルオーダーのロングドレス


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事