ジーンズカジュアルメーカーのコダマコーポレーション(広島県福山市)は18年7月期に増収を目指す。17年8月~18年3月の売上高は前年同期を上回った。18年春夏物からはレディスボトムの提案も本格化し、引き続き強みのボトムで売り上げを拡大する。
特に売れ行き順調なブランドは「ヘインズ」「アウトドアプロダクツ」と17年夏物から販売を本格化した「ジェリー」。歴史や知名度のあるライセンスブランドの健闘が目立つ。
販路はGMS(総合小売業)や専門店。大ヒットした商品はそれほどないが、「アイテムバリエーションを充実し、中規模の売れ筋品番が増えた」(畠山直秀社長)ことの結果が出ている。ブランドによってはサブライセンシー同士が協力し、数字を伸ばした。
18年春夏物からはオリジナルのレディス「イグジット」の販売を本格化し、新規販路開拓に着手している。メンズボトムが主体の同社にとって、レディスの開拓は「新たなチャレンジ」になる。一方、ヤング向けのジーンズを含むカジュアルボトムは苦戦気味だ。ただ、強みのメンズボトムの提案力を生かし、巻き返しを目指す。課題である東日本での売り上げの拡大、安定にも注力していく。
