ケイト・スペード春物バッグ 「ニコラ」「ドリー」が好調

2019/03/29 11:00 更新


 「ケイト・スぺードニューヨーク」は、19年春向けのバッグが売れている。今春夏からクリエイティブディレクターに就任したニコラ・グラスがこだわる豊かな色使いやプリント柄、スペードのアイコニックなモチーフがファッションコンシャスな女性の関心を呼んでいる。

(関麻生衣)

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 今春で好評なのは、クロスボディータイプの「ニコラ」。新たなシグネチャーバッグとして今季から販売している。ハートのクロージャーがポイントで、くるっと回転するとスペードになる。スペードに切り込んだレザーを編み込んだバケツ型バッグ「ドリー」も受けた。 

 購買客層はこれまでの20代と変わりはないが、消費者が求める需要が大きく変化している。「仕事に使えるバッグが毎年売れていたが、ファッション要素を強めたバッグが売れ筋のトップに躍り出るのはこの10年で初めてで驚いている」という。中には欠品もでて、19年夏向けのPVC(ポリ塩化ビニル)のバッグやキャンバス地のトートバッグの納品を早めるなど対応に追われている。

 19年夏はニコラやドリーの新色を推す。今春に打ち出した柔らかな色目から、スパイスを利かせた物が多く揃い、美しい色のコントラストも特徴だ。ニコラはオレンジのボディーにゴールドで縁取ったピンクのクロージャー、ドリーでは発色の良いフォレストグリーン、ピンクなどが目新しい。また、ドリーでは初めてミニサイズ(5万3000円)も作った。

新たなシグネチャーバッグの「ニコラ」は、今夏、ボディがオレンジや白と黒のバイカラーなどを発売する。この商品は5万円
「ドリー」は発色の良いフォレストグリーンが目を引く


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