ジオン商事 キャリア向け「ラシア」1号店を新宿に

2018/01/09 10:59 更新


 ジオン商事は2月23日、新宿ミロードにキャリア向け「ラシア」の1号店「ラシア新宿ミロード店」を開く。

 17年春夏から販売を始めたラシアは、ECと卸の両立を目指したブランド。販売比率の約半分を直接消費者に販売するECサイトとすることでコストを抑え、卸の販売価格に反映する。上下のコーディネートで1万円前後にするなど、キャリア層が月に1着、3カ月に数着程度購買できる価格に設定。これを高い原価率で生産することで価値を高め、卸し先専門店が販売しやすくする。18年春夏物は既存店のほとんどが受注を増やし、商品単価の高い17~18年秋冬物と比べても、29%増の受注額となっている。

 今後も高いレベルでの販管費抑制と原価率を維持するためには、EC売り上げを伸ばす必要があり、そのためにブランド認知を広げることが欠かせない。そのため、より多くの人目に付く都内のターミナル立地での出店を検討していた。

 川端康弘社長は「専門店では価値に比べて安いと評価された一方、ネット上では高いという声も聞かれた。商品価値を理解してもらうために、ネット客が商品に触れるショールーム的な店が必要だと判断した」としている。

 今後の出店計画について「あくまで販管費を抑えて値頃感のある商品とする方針に変更はない。多店舗化の可能性は、収益面などから模索中だが、何とも言えない」(善田和樹事業開発部ラシア課課長)としている。

高いコストパフォーマンスで好評価の「ラシア」



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