ハニーズホールディングスは6月29日、9月末をめどに一部機能を残して中国の全店舗を閉鎖すると発表した。過去4年に渡りEC事業の強化や不採算店退店を進めていたが、近い将来の黒字化は難しいと判断した。
同社は06年4月に好麗姿上海服飾商貿を設立。婦人服専門店「ハニーズ」を中国全土に積極出店してきた。しかし消費環境の変化にともない客数が減少、14年5月期(中国は3月期)には進出以来初の赤字となった。
その後も百貨店の集客低迷やECとの競争激化など厳しい経営環境に直面し、年間数十店~100店以上の思い切った退店やコスト削減で既存店の立て直しに取り組んでいた。14年3月末には600店近くあった店舗数は、17年9月末で312店となっていた。中国事業の17年5月期の売上高は約85億円、営業損益は5億4300万円の赤字。
今回の事業整理に伴い、18年5月期決算に特別損失10億1200万円を計上する。全社の連結売上高は524億円、営業利益26億円の予想。