服地コンバーターの北高は5月24、25日、リバティジャパン、宇仁繊維と共同で、プリント生地の展示会「プリント祭」を開く。会場は東京都渋谷区のリムフォーク・ハラジュク。プリント生地を得意とする3社の商品を一堂に集めることで、「プリントの華やかさや様々な表現を可能にする魅力に再び目を向けてもらう」(高山茂也社長)狙いだ。
プリントの分野で競合関係にある3社が協力し、需要を喚起する。北高と宇仁繊維はそれぞれ、リバティジャパンと協業してオリジナルのプリント生地を販売してきた共通点がある。北高の高山社長は「日本における生地の需要は縮小しているうえ、無地が大半を占める」という危機感から、「プリントはマーケットの取り合いでなく、広げるための新たなアクションが必要」と企画の音頭をとった。
リバティジャパンとの協業商品と、24年春夏向けを中心とした各社の新作を揃える。北高はリバティプリントで、新たに12~13柄を加えた44柄を打ち出す。リバティの図案に、北高の豊富な素材、加工バリエーションを生かした提案に力を入れており、オーガニックコットンを下地に使った品揃えや、刺繍やフロッキー加工といった二次加工での柄表現を充実する。
初日夜には懇親会も行う。アパレルから雑貨、インテリアと広く集客し、新規客の開拓も目指す。同じ日程で開催されるテキスタイル商談会のプレミアム・テキスタイル・ジャパンとの回遊にも期待する。