ハイジュエリーコレクション 自然の造形や歴史を再解釈

2025/03/25 15:00 更新会員限定


 パリで今春発表されたラグジュアリーメゾンのハイジュエリーコレクションは、自然や歴史を再解釈しながら、それぞれのメゾンがリアルな美しさと創造性を追求した。伝統の技と革新が交差し、研ぎ澄まされたフォルムが息づく。

(パリ=松井孝予通信員)

 「ブシュロン」のアーティスティックディレクター、クレール・ショワンヌは、メゾンのアーカイブに着想を得た「手つかずの自然」をテーマに、森の中の素朴な植物や昆虫をモノクロームでリアルに表現した。

ブシュロン

 エレルの葉は、スノーセッティングされたダイヤモンドが霜の結晶のように輝き、自由に葉を伸ばすようにネックレスや体にまとうカスケードブローチへと姿を変える。この幻想的な植物に、マザー・オブ・パールのカラーグラデーションで表現した夜のチョウ、クリスタルのハエやテントウムシ、オニキスの縞をまとうマルハナバチが現れ、ハイジュエリーによる生態系が広がる。

ブシュロン

 「カルティエ」は「ナチュール・ソヴァージュ」で、動物の躍動感や自然を意外性のある構図で表現する。

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