【パリ＝松井孝予通信員】仏百貨店ギャラリー・ラファイエット（GL）が中国出店を加速する。GLは香港のセレクトショップのITとジョイントベンチャーを立ち上げて13年に北京、19年に上海に出店した。新たな出店戦略に向けてITとの提携を解消し、商業施設開発のホプソングループ（北京、合生商業集団）をパートナーに、ジョイントベンチャーを設立する。出資額は未公表。
ホプソンの商業施設開発力とGLのパリ発ハイファッションを合わせた相乗効果で、両社で中国市場における小売業の新ビジネスモデルを構築する。ホプソンは店舗開発と並行し、GLの高級ゾーンのECプラットフォームを開発していく。出店計画は23年に深玔、重慶、マカオ、25年までにトータルで10店を目標とする。
GLのニコラ・ウゼCEO（最高経営責任者）は「北京進出から10年、ホプソングループとの戦略的同盟を結び次の段階に着手する」と喜びを表明した。
