スワロフスキー財団の支援金プログラム ファイナリストに日本人の松橋さん

2021/05/14 06:25 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】スワロフスキー財団が、18~25歳を対象に募集していた「クリエイティブ・フォー・アワ・フューチャー」(私たちの未来のための発明者)の最終選考に残った9人を発表した。

 スワロフスキー財団、国連パートナーシップ事務所の各メンバーで構成される選考委員会によって選ばれた9人のうち1人は、日本人デザイナーの松橋脩造さん。多摩美術大学でテキスタイルデザインを専攻し、現在はオーストリア・ウィーンを拠点にしている。その他8人はインド、ポーランド、エジプト、イタリア、ルワンダ、ナイジェリア、米国、エクアドルから選ばれ、それぞれ持続可能なファッション、製品デザイン、バイオテクノロジー、建築、エンジニアリング、視覚芸術を専門分野としている。各自1万5000ドルを受け取り、メンターがつけられ、9月22日の国連総会で支援金とメンターから学んだことをどう生かしたかを発表する。メンターの中にも、日本人デザイナーの小泉智さんがいる。

 スワロフスキー財団によると、募集締め切り直前に急速に応募が増え、最終的に目標の100件を超えた400件の応募が72カ国からあったという。スワロフスキー財団のナジャ・スワロフスキー会長は、「私たちの未来のための発明者プログラムが世界中の若い才能から大きな関心を寄せられたことをうれしく思います。これは、若い世代が創造性を利用して意識を高め、持続可能な開発の解決策を見つけるという強い意志を表している証拠です。スワロフスキー財団の使命は、社会と環境の利益のために創造性を育むことです。発明者は、この極めて重要な時代における気候変動や人権問題などの持続可能性の課題に対する解決策をけん引する問題解決者であり、批判的思想家です」 とのコメントを発表した。



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