エフ・ディ・シィ・プロダクツは、大人化、上質化をキーワードにリブランディング中の「4℃」で、18年春夏から商品構成をファースト、セカンド、サードの3ラインに分けたMDを推進する。ターゲットを明確に分けた上での企画や価格設定で、消費者に分かりやすく訴求する。
ファーストは強みとしてきたギフトを意識した20代の男女向け。3万円までの価格で、10Kピンクゴールドや一部シルバーを取り入れたラインナップ。セカンドは強化対象の30代の働く女性の自家需要を意識。中心価格が5万円前後で18Kイエローゴールドを使用する。サードは30代半ばから50代を含むアニバーサリー対応商品。ダイヤモンドが横並びになったプラチナネックレスやエタニティーリングなど5万~30万円クラスのシンプルな商品を企画する。27日発売の新作から同MDを導入し、秋冬に向けてより内容を充実する。
店頭では、これまではネックレス、リングのみの見せ方が多かったが、コーディネートをイメージしやすいようピアスやブレスレットも並べ、リピート買いも促す。
現時点の販売個数ベースではファーストが8割を占めるが、これを維持しながら「セカンドで共感、サードで憧れを感じてもらえるよう、シェアを高めたい」としている。
また、「手薄だった」とする顧客作りにも注力。これまでは男性から女性へのギフトを意識したものだったため、再来店を促すような取り組みが少なかったが、サードにあたるハイエンド客のリスト作りから開始するなど、消費者へのアプローチ頻度を増加。公式インスタグラムの更新頻度を増やし、カタログの作成にも着手する。クリスマス向けにはテレビCMも放映する。
