タイの首都バンコクに新しい大型ショッピングモールがオープンした。エンポリウムやサイアム・パラゴン(サイアム・ピワットとのジョイントベンチャー)を有するザ・モール・グループによる「エムスフィア」は、日本人が多く住むスクンビット地区に位置する。
ラグジュアリーモールとして長年親しまれている「エンポリウム」、向かいにある15年にオープンした「エムクオーティエ」と共に、「エムディストリクト」と名付けられた3部作が完結した。新モールはベンチャシリ公園を挟んでいるが、BTSプロンポン駅や二つの姉妹モールとはスカイウォークで連結する。
ウリは地上階とメゾネットにある飲食街、ショッピングモール初出店や人気店の新コンセプトなど、他のモールとの差別化を図る。ファッションのキーテナントは「クラブ21」の若めセレクション「クラブ21ラボ」、オープニングでは日本ブランド「ダブレット」のパンダルックがゲストを迎えた。
また日本からは「ビームス」が出店、スカイウォークエントランスから直接ファッションフロアに上がったエスカレーター前に陣取った。他には人気上昇中の地元ブランドの店やギャラリーが並ぶ。すぐ横の姉妹モールにラグジュアリーブランドが揃っているのでブティックはないものの、コスメやパフュームの店舗が充実する。
さらに上階はスポーツやバンコク初の都市型「イケア」などで構成される。また5階にはビーチをイメージしたオープンスペースのバーや大型のクラブ施設もある。
オープニングには韓国から俳優キム・ミンギュを招待。注目のタイ俳優では「バーバリー」のアンバサダーのブライトや「プラダ」の顔のウィンが登場、毎日のようにステージに地元のボーイバンドやガールズグループが上がり、黄色い声が絶えないお祭り騒ぎになっている。
(ライター・益井祐)