エル・ローズが自社ブランド、展示会出展で販路開拓

2017/09/05 14:24 更新


30代をターゲットにした「ハリコ」

 福井を拠点に多彩な事業を展開するエル・ローズ(前川長慶社長)のインティメイトアパレル(IA)事業部は今夏、オリジナルブランド「AREA BLUE」(アエラブルー)、「halico」(ハリコ)を立ち上げた。ECから販売をスタートし、8-10月には東京での三つの展示会に出展、セレクトショップや百貨店、ライフスタイル提案型の雑貨店などの販路開拓を目指す。(山田太志)

 IA事業部は、中堅訪販企業向けなどのOEM(相手先ブランドによる生産)を主に事業を行ってきた。国内に企画・開発、製造、物流拠点を有するほか、生産の一部は中国の協力工場で対応する。高品質の補整下着をはじめ、インナーに関する長年のノウハウを持つが、基本はB to B(企業間取引)ビジネスが主体。

 オリジナルブランドにより、もう一段の企画力の強化や消費者接点の拡大を目指す。両ブランドともに、社内の中堅・若手の女性社員が手を挙げ、新しくプロジェクトチームを組んで具体化した。

 7月から販売しているアエラブルーは20代女性をターゲットに、きれいに見せる機能性と快適な着け心地のバランスを重視したインナー。フックなどのアジャスター、ワイヤやボーンなどに固い部品を使わない点も大きな特徴。ブラック、ホワイトのレースタイプとノンレースタイプを揃える。価格はレースブラで6700円。

20代女性向けの「アエラブルー」

 8月から販売しているハリコは30代を狙ったリラクシング・アンド・ワンマイルウェアで、オーガニックを含むコットンやリネンなどの天然素材を活用しながら豪華なレースも多用する。ナチュラルできれいなボディーラインを意識したデザインが中心で、長く愛用してもらえる商品を目指す。ルームウェアで6000円前後。

 ECが先行したが、8月のソレイユに続き、9月はJFW‐インターナショナル・ファッションフェアMAGIC・Japan、10月はアパレルEXPOに出展の予定。来場者の声を聞きながら両ブランドの今後の企画に生かす。新ブランドの展開にあたっては、インスタグラムをはじめとするSNS(交流サイト)の積極的な活用で、情報発信やファン作りも強化していく。

 エル・ローズは79年の創業で補整下着の生産からスタートした。福井を中心に、酒の量販店、自動車ディーラー、ECおよびEC向けを含む3PL物流、大型テーマパーク「芝政ワールド」、健康食品関連、スポーツクラブなどを展開。グループ年商は222億円にのぼる。

補整下着で培った高品質な生産ノウハウを生かす


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