有力店が選ぶデザイナーランキング

2015/08/20 06:14 更新


 日本の有力セレクトショップや百貨店が選ぶ「今、最もクリエーティブなデザイナーランキング」は今回、32店のバイヤーやディレクターがアンケートに答えた。繊研新聞社が半年に1回行っているアンケートで、今回はレディス部門では15~16年秋冬コレクションや16年プレスプリング、メンズ部門では15~16年秋冬や最新の16年春夏などが評価の対象になった。

 今回、特に目立った動きは、日本のウイメンズブランド「マメ」をデザインする黒河内真衣子の躍進だ。ウイメンズのドメスティック部門のランキングでは、アンケートを開始した2009年以降、「サカイ」をデザインする阿部千登勢が圧倒的な人気で1位の座を守ってきた。その得票率は断トツで、2位を大きく引き離してきた。もちろん、今回も阿部は1番人気だが、状況がいつもと少し違う。「マメ」の黒河内が、阿部に迫る勢いで票を集めた。

 マメに対するバイヤーたちの評価は、ここにきてぐっと高まった。「マメは日本の伝統技術を取り入れた作りが美しい。独特の力強さと繊細さが入り交じって、気にならずにはいられない」「毎回進化が感じられる。これからの日本のファッション業界を引っ張っていくと期待する」などの声が集まった。売れ行きも好調で、16年春夏からはニューヨークのショールーム、ザ・ニュースでの取扱いが始まる。

マメ
マメ

 そのほか、「アカネ・ウツノミヤ」や「アキラ・ナカ」といった若手ブランドの評価も高まっており、日本のデザイナーブランドの幅の広がりが感じられるシーズンとなった。「サカイ」に対しては、「世界中の洋服がサカイ化している」「完全に世界基準」などのコメントが目立った。

サカイ
サカイ

続きは繊研新聞で (紙面にランキング表付き)



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