フランスのスポーツ用品製造小売り大手のデカトロンは1月20日、イオンモール幕張新都心のスポーツオーソリティにランニングの「キプラン」を開店した。専門性を打ち出し、日本での実店舗事業を再開した。
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キプランはランニング、トレイルランニングのブランドで上級者までを対象にする。売り場は70平方メートルで、シューズ、アパレル、競技用のギアなど250種類を揃える。価格はシューズで2万円前後、バックパックが9900円から、Tシャツ3490円など、競争力を持ちながら、アスリートと共同開発する機能を重視。エントリー向けが多いデカトロンにあって、専門性を特徴にする。
デカトロンは日本では22年に総合型のスポーツ店を撤退、この間は卸とECで事業を継続していた。世界でも初となるキプランのショップで小売市場に再チャレンジする。
今回の出店はイオングループの企業文化に共感、スポーツオーソリティを運営するメガスポーツと協業したもので、ランニングのコミュニティーが整う同店に開設することになった。日本事業を担うデカトロンディストリビューションジャポンのロック・ニコラ・パスカル代表取締役は「スポーツ人口の多い日本市場は重要」としつつ、「目の肥えた客に応えなければならない」とする。そのため多くのブランドと比較される環境を選んだ。
まずは旗艦店となる同店の動向を注視するが、コミュニティーの存在するところなどが今後の候補という。また、将来的にはランニング以外のカテゴリーでの出店も検討している。