仏メゾン「クレージュ」、新体制で再スタート

2018/02/19 14:56 更新


 仏メゾン「クレージュ」は、ドイツ出身の2人の女性、クリスティナ・アーレアスをCEO(最高経営責任者)に、ヨランダ・ゾベルをクリエイティブディレクターに任命した。

 61年創業の同メゾンは、広告業のジャック・バンジェールとフレデリック・トーロティングが11年に買収。15年に仏「コペルニ・ファム」の創設デザイナー、セバスチャン・メイヤーとアルノー・ヴァイアンがクリエイティブディレクターに就任しコレクションの若返りが計られたが、17年7月に退任。同年4月に就任したフランソワ・ル・メナエーズCEO指揮の下、販売網の縮小や仏国内の生産拠点閉鎖など再編が行われてきた。昨年12月、「グッチ」「サンローラン」などを傘下に持つ仏ケリングを創業したピノー家のホールディング会社アルテミスが、15年からクレージュの株を所有していたことが明らかになった。

 アーレアス新CEOは、「メゾン・マルタン・マルジェラ」のセールスを経て、06年「アクネストゥディオズ」入社。同パリオフィスを設立した。

 26日付でクリエイティブディレクターに就任するゾベルは、「ジョルジオ・アルマーニ」「クロエ」「ジル・サンダー」で経験を積み、アクネストゥディオズへ。ここでアーレアスと知り合った経緯がある。クレージュでのファーストコレクションは9月に開催される19年春夏パリ・コレクションで披露される。

(パリ=松井孝予通信員)



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