2月の商業販売額 17カ月連続マイナス

2021/03/31 06:26 更新


 経済産業省が3月30日に発表した商業動態統計(速報)によると、2月の商業販売額は42兆1140億円(前年同月比3.3%減)で、17カ月連続で減少した。卸売業も17カ月連続減の30兆4860億円(4.3%減)、小売業は11兆6280億円(1.5%減)で、3カ月連続の減少となった。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の延長などが響いた。

 卸売業は機械器具卸売業以外の業種がマイナス。小売業はECを含む無店舗小売業が1.1%増、そのほか自動車小売業や機械器具小売業がプラスとなったが、ほとんどの業種はマイナスだった。織物・衣服・身の回り品小売業は17.9%減と2月としては過去最大の下げ幅となった。

 百貨店・スーパーの販売額は1兆4972億円(3.3%減)で、4カ月連続で減少。百貨店は3581億円(11.8%減)、既存店ベースでは10.2%減。客数減などが影響した。スーパーは飲食料品が前年を超したが、1兆1391億円(0.8%減)、既存店ベースでは2.6%減で5カ月ぶりに減少した。

 基調判断は「横ばい傾向」に上方修正した。



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