新しい織り構造、寝具で先行し衣料も

2015/07/02 06:07 更新


 織物寝具類メーカーの井嶋織物工業(大阪府岸和田市、井嶋丈典代表)は、新しい織り構造「千亀利(ちきり)織」を開発し、毛布向けに先行販売した。大手寝装寝具メーカー数社で採用が決まり、今後はコート地などアパレル向けの開発も進める。

 千亀利織は、従来の二重織り毛布の組織に、ポリエステル捲縮(けんしゅく)糸やポリウレタン弾性糸などの伸縮糸を、交絡させずに経糸に織り込む構造。伸縮糸は5本に1本の間隔で配置し、密度をある程度落として織機に掛ける。伸縮糸以外の織り方は従来どおりで、密度をやや甘く織り上げた毛布生地に起毛仕上げを施し、最後に熱処理をして毛布を収縮させる。

続きは繊研新聞で

経糸の伸縮糸を交絡させずに織り込む
経糸の伸縮糸を交絡させずに織り込む

 



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