アダストリアの子会社、エレメントルールは「カオス」の23~24年秋冬物の第2弾で、上質な素材のニットアイテムを充実する。人気シリーズの新しい提案や、ベルトやスカーフをアクセントにしたスタイリングにも注目する。
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展示会では9~11月に納品する商品を見せた。もともと重衣料が強いため、第1弾ではアウターの種類を揃え、今回は中に着るニット類を豊富に作った。
素材の質を重視するブランド。推すのはリャマのコートとニットトップ、ストールだ。21色ある毛の色からブラウンとライトグレーを選び、無染色の自然で柔らかな風合いが特徴。シンプルなデザインで素材の艶やかさを引き立たせる。
客から支持が高いウール混のジャージーを使った商品群では、ベスト(税込み4万9500円)とパンツ(5万2800円)のセットアップが新しい。定番のメリノウールを使用したオリジナル素材で仕立てる「スーペリアシリーズ」では、新型のロングコートを11月に発売する。新色のトップグレーの生地は先染めで、紡績から独自に作った。このほか、表地がウール100%のボアアウターもお薦めで、今季はチェスタータイプもある。
小物を使ったスタイリングも目立つ。ディレクターの櫛部美佐子さんは、「ベルトをジャケットとスカートに合わせるのが気分」という。店頭でもベルトは「すごく売れている」。独自のプリント柄をのせたビンテージのスカーフも様々あり、腰に巻いたり、チューブトップのようにしたりして華やかさを加える。
8月から始めた新ブランド「ディガージェ」はターゲットとする大人女性に好評。新作はラクーンの襟を付けたコートだ。
今秋、カフェ併設型の店舗をブランドで初めて出す。10月17日にニュウマン新宿に既存店舗を移転する形で開く。独自開発のコーヒーやラテを提供する。