2016ファッション業界の意識調査9

2016/12/30 06:25 更新


 繊研plusメールマガジン土曜日版は、会員約1万8000名に対する無記名式のアンケートによりファッション業界の問題意識と実態を探る「繊研センサス」を今年30回実施しました。その中から、とくに反響の大きかった10選をまとめました。

エシカル消費、してますか?

 実施期間:2016年10月15日~21日

身に着けるもの(衣料品、雑貨、装飾品)で「エシカル消費、してますか?」を伺いました。 書き込みもたくさんいただきました。

食との比較をされている方が顕著です。

Q1.あなたは、どこで、どのように作られたか生産背景などまで考えて、身に着けるもの(衣料品、雑貨、装飾品)を買ったことがありますか?

ある 55.3%
ない 44.7%


Q2.それはなぜですか?

【コメント】

その商品の本質的な価値を知った上で購入したかったから。
(40代/男性/管理職)

作り手の想いを自身が身に付けて、世の中の人にも伝えたいから。
(30代/女性/接客・販売)

身に着けるものは、品位、ポリシーを現すと思うのでこだわりたい。
(50代/女性/MD)

身に着けるもの、身の回りのもの、日常使うものは、自分の意思、思い入れが、反映しています。それらが、人に伝播するしないは別として、自分のアイデンティティの、内にあると考えます。
(60歳以上/男性/営業)

生産環境や表記の信憑性によって質のレベルを確認したい為。
(40代/女性/その他)

食べ物と同じく、どこの誰が作っているか?確認したいです。
着るもの身につけるモノには拘ってるので、どうでもよくはない。
(40代/男性/会社役員)

きちんと選んだ商品を身につけたり、食品を食べることで、自分の生活に誇りを持ちたいから洋服であれば、国産の生地を使った、国産の衣料品を買うことで、業界のみなさんを応援したいから。
(50代/女性/会社役員)

偶然目について入ったお店で店員さんが話してくれると、背景イメージがわいてくるので。
(40代/女性/秘書)

食べ物と同じくらい、気になるし気にすべきものだと思うから。
誰か、何かの犠牲の上に成り立つ洋服なんて着ても全く気持ちよくない
(20代/男性/営業)

基本的に「商品」を買う時には、必ず生産地・背景についての確認をします。価格や品質だけでなく、誰によって、どのようにして作られたものかを確認しています。フェアトレードマークとか、エコマークのような「認証」も参考にはしますが、結局は自分の眼で見て、感じて購入しています。
(60歳以上/男性/会社役員)

どこだから、買う、買わないではなくて、自分が気に入ったものや、素敵だなと思うモノがどういう背景かは、気になるのが普通かと。
インテリアファブリック系の仕事をしているので、特に、インテリアファブリック、雑貨は気にして考えてしまう。
(50代/女性/デザイナー)

食べ物には産地や農薬、フェアトレードなど気にするのに、身に付ける物はデザインや好みであるかを優先していることに、この質問をいただいて初めて気付きました。
(40代/女性/接客・販売)

ファストファッションが定着した中で、次の段階として価格背景にある、生産国で労働条件が犠牲に成って安価が成り立っている可能性があるので、国内外を含めて末端まで利益が行きわたっていると思われる上代価格のものを購入する様に意識しています。
先進国は、自分だけ良ければ良いという考え方からそろそろ、脱却すべきです。ファストファッションを初めとする昨今の価格体系はアイデアでもなんでもなく、エゴに近い発想と感じています。
拡大するにつれ、ものづくり産業の環境を一変させてしまったように感じています。触れてはいけない分野には手を突っ込んではいけないと思います。
負担は伴いますが、これが技術の伝承や産業の継続に繋がって回って行くものと考えます。遺産は出来るだけ長く伝わっていくべきです。
(50代/男性/営業)

エシカルを強く意識したわけではない。
商品が信頼できるか否か?健康被害は考えられるか?を、ただ、イメージで判断するため。エシカルの意味は、本来は、もっと広く知られるべき事と思う。
また、世界をリード゙する先進国の意識で考えれば、仕入する側も、販売する側も、もっと意識して三方良しの仕組みに仕上げていかなければいけないと思う。
(50代/男性/管理職)

児童労働、強制労働、低賃金労働、過重労働、環境破壊、環境汚染、人権無視、非動物愛護などのコンプライアンスに関する問題がファッション業界には多過ぎるので、消費者がモノを買う際に拒否権発動することが求められると思いますので。
(50代/男性/教師・講師)

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生産背景まで考えて買うことはないですがファストファッションに属してるものは好んで買いません。
理由はタンスの肥やしになるまでのターンアラウンドが速いから。世の中が表層的な要素より深層的な要素への評価に移るくらいのパラダイムシフトが必要なのかも。
トレンドとかブランドの持つメタ記号的要素の方が気になる人には生産背景なんてどうでもいいことかもしれませんが(苦笑)
(40代/男性/その他)


ファッションについては、デザイン性(素材感、色、バランス感等)・価格合理性で判断し購入します。生産背景など考えたことありません。私はグリーンコンシューマーではありません。食品については意識しておりますが、ファッションにそれは求めません。
(60歳以上/男性/会社役員)

エシカルに配慮した物作りには共感しますが、実際に生産現場を見ると、疑問に感じることも多くある。
(50代/男性/MD)

購買動機に結びつかないから。
(50代/男性/会社役員)

意味がない、何であれ商売目的、利益追求に変わりない
(50代/男性/会社役員)

生産背景には興味が無い為
(50代/男性/バイヤー)

品質、価格、デザイン、生産地は意識するが、その背景まではあまり考えない。
食料品ではないので、あまり神経質になりすぎない方が良いと思う。
(60歳以上/男性/会社役員)

高価格帯購入時はそこまでちゃんと見たいが普段使いの物に関してはそこまでいちいち気にしてられない。安くても原産国を気にする場合もあるのでそこは物とお値段ありきで
(30代/女性/MD)

百貨店などの店頭では、自分が欲しいモノが、どのように作られたかと言った生産背景などが分からないから。
(50代/男性/会社役員)

服は均質的な工業製品であることを求める立場なので。
(30代/男性/経理・会計・財務)

生産背景よりも先に、デザイン価値、価格が優先されるので。
(30代/女性/商品企画)

 

 



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