「繊研plusメールマガジン土曜日版」は、会員約1万8000名に対する無記名式のアンケートによりファッション業界の問題意識と実態を探る「繊研センサス」を今年30回実施しました。その中から、とくに反響の大きかった10選をまとめました。
米大統領選 結果、どう思う?
実施期間:2016年11月12日~2016年11月18日
Q1.トランプ氏勝利 日米関係はどうなると思う?
1.良くなる
2.変わらない
3.悪くなる
※回答くださった年齢層にばらつきがあるため参考数値です。
年代の比率については末尾をご覧ください。
Q2.あなたが今後の動向で一番気になる項目は?
a.為替・株価
b.TPPのゆくえ
c.日米安全保障体制
d.核保有国と非核三原則
e.民族・人権意識
d.その他
【「変わらない」と答えた方のコメント】
宣言をした時にいきなり紳士になったので驚きました。
キャンペーン中は過激発言で注目を集めメディアが彼一色になったり、不満のある人達に響いた内容のスピーチだったりメディアを上手く使った活動に、彼のビジネスマンらしい強かさを感じました。
世の中が荒れる、世界第3次大戦など言われているが、どちらに転ぶかまだ分からないので、今後の活躍に注目して見てゆきたいと思います。
(30代/女性/MD)
日米安全保障は、アジア地域のみならず世界全体の安全にかかわる問題です。
日米が協力して、日本を含むこの地域の安全に寄与する必要があります。
それが、とりもなおさず世界の秩序の安定に繋がると思います。
また、そのようにしていく事が、世界経済をけん引する「先進国」としての両国の責務であると考えます。
(40代/男性/営業)
実際のところ、大統領になるためのパフォーマンスだった、という見方が正しいのか、それとも演説の通りに推し進めていくのかで今後が大きく変わる。
今のところ、まだわからないというのが本音のところ。
新大統領が大統領となった理由はそれなりにあるはず。何事も急な改革は無理が生じる。
徐々に改革路線へと歩み始めるのか、と客観的なコメントしか今はできない。
(50代/男性/会社役員)
この一週間の言動を見ていると、選挙前に言っていたような過激なことはしてこないと思います。
ただTPPを含め今後日米関係がどう変化して行くのか非常に興味があります。
(50代/男性/MD)
アメリカのような位置にある大国がそんなに容易に流れを変えられるとは思いません。
トランプ氏がビジネスマンであるということを考えると、一番行方が気になるのが為替、株価です。
(50代/女性/商品企画)
トランプ氏に限らない、世界中で所謂ポピュリズムが横行しているのが、最も気がかりである。
(60歳以上/男性/会社役員)
イギリスのEU離脱に続いて思い知らされました。今までの尺度で考えられる世界は非常に狭い。現状に不満を持っている層が想像できないほど大きい。マスコミの報道なども何だかんだ言って今までの尺度をスタートとした分析と発信になっているので、その点を踏まえなくてはならないと。
(50代/男性/総務・人事)
素人政治家であり、家族経営の大統領府となるだけに、腐敗がはびこる前に退陣することになろう!
(60歳以上/男性/会社役員)
【「悪くなる」と答えた方のコメント】
高齢で政治界での経験無し、スピードある対応は難しい。
ただ不平不満を持つ有権者を煽って終わってしまう危機感があります
(30代/女性/商品企画)
円安が進むと海外生産品が高騰するので大打撃を食らう。
また、米軍基地の日本の費用負担増額も気になる。
他国より負担が大きいのにまだ要求してくるのは不当。
何れにしても日本経済への影響は大きいものとなりそう。
(40代/女性/デザイナー)
理屈をつけて、正義と言い張り、自分勝手な事をしてアメリカを変える方向を間違えそう。
そして多大な迷惑を全世界に及ぼしそう。
軍は使う為にある、とか言って。イスラム教は正義で裁く、とか言って
(40代/女性/接客・販売)
日米関係は、日本が米国に合わせる今までのやり方だと振り回されて確実に悪くなる。
但し、日本がしっかり自己の考えを主張すれば、日本にとっては逆に今までより良くなるように思う。
(50代/男性/管理職)
非常に危険な時代に入って来たのではないかと思っています。
トランプの言葉に世界中が振り回されるのではないかと心配しています。
(60代/男性/会社役員)
関税高められ日本車買えなくなり米国人デモで怒る。
お得意様失客により我が国も貿易赤字国に転落。
当分、人口地震を起こされることが無くなる。
我が国にとってはよかったよかったと言う話。
(40代/男性/その他)
【「良くなる」と答えた方のコメント】
最近の印象としては、トランプ嫌いがファッション化していますね。
ファッション化というのは表層的ということの換言でもあるので、私は別な味方をしています。
私見では、メディアは選挙キャンペーン中の過激な発言に注目していますが、就任後は中道保守的ないわゆる歴代の共和党政権の路線を歩むものと見ています。
日米関係においては、移転を含めた基地の当面の運用計画は両国間においては懸案ではなく、すでに決定済みの案件ですので、これについても既定路線で事が進み、オバマ政権時代より東アジアの安定という側面で、連携が強化されるのではないかと考えています。
(30代/男性/経理・会計・財務)
米国追随ではなく日本の立場のより強く主張できる可能性が高まったという意味で日米関係は良くなると予想される。
トランプは選挙期間中はあれほど円安に誘導した安倍首相を批判したのに当選後は未知数で、それが円安につながっている。非常に残念なことだ。
いろんな機会に指摘しているがアベノミクスが日本経済にインフレによる混乱をもたらさないで済んでいるのは原油価格が抑制的に推移しているからにすぎない。
原油価格が高騰すれば、日銀はインフレ目標を達成できるだろうが国民生活はたちまち破綻だ。
そうなる前に1ドル90円台は実現しておかなければならない。
TPPが死んだのは日本農業、食料安全保障の点から極めて歓迎すべき事柄だ。
ただ日本国民がトランプのアメリカの下での自分の立ち位置を上手く描くことができないのであれば、日米安全保障体制は日本にとって非常にデリケートな問題となるだろう。
(40代/男性/管理職)
純然たる米国製品が復活するのか、またどういった価値を提案して来るかに興味がある。
エバーレーンのようなブランド ディスラプタ―が上陸することになれば、打撃をうけるところが出てくるだろう。
でも、危機感のないビジネスに浸かりきっている日本企業にとっては、真の意味での黒船になるかもしれない。
(50代/男性/その他)