ジュエリーの「カスカ」 再生プロジェクトで石黒望のコレクション

2021/11/24 06:26 更新


カスカシルクロ

 ジュエリーブランド「カスカ」を運営するカスカは、今年6月に立ち上げたサステイナブル(持続可能)な社会作りを目指すプロジェクト「カスカシルクロ」で、「ノゾミイシグロ」のデザイナー、石黒望が製作する一点物の洋服のコレクションを立ち上げた。

 カスカのデザイナーの安野ともこはスタイリストで舞台衣装も手掛けており、長年集めてきた私物の服や舞台衣装、ビンテージの生地を石黒が新しい形へと再生する。「あるものを生かすリ・ボーンクチュールを始めるにあたり、白と黒の材料を使って自然な形を表現した」と石黒。あるブランドのジャケットの裾を大胆にカットしてタキシードに見立て、落書きのようなミシンステッチと刺繍を入れる。舞台衣装のカットソーにはビンテージの朽ちたレースやビーズ刺繍をコラージュ。

 「裁ちくずや古着の汚れたレースなど、経年変化の跡やゴミのはかない美しさを残し、愛着を持ってもらえることを大事にしている」と石黒。合計15着ほどを作り、カスカの直営店で販売している。価格は4万~10万円台。一点一点、石黒とカスカの縫製スタッフが手作りしており、不定期に新作を出していく。



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