バッグの「アヤ」 野口アヤさんとアパレルスタート

2018/03/02 10:58 更新


 鮮やかでユニークな色柄が特徴の生地を全面に使ったバッグブランド「アヤ」のデザイナー、堀之内綾さんは今秋冬物から、ファッションデザイナーの野口アヤさんとともに、アパレルも加えた新ライン「アヤヤ」をスタートする。国内のセレクトショップを主な販路として考えているほか、米国ではニューヨークの合同展への出展を通じて販路を広げる予定だ。

 アヤはダッチワックスと呼ばれる、ろうけつ染めした綿100%のオランダ製織物を日本で裁断・縫製したバッグ・小物。ダッチワックスは職人による手作業を含めて27工程を経て作られる。一枚ごとに染料の入り方が違い、「それぞれが世界に一つの模様」(堀之内さん)という。米国でグラフィックデザイナーとして活動していた堀之内さんは、現地で出合ったダッチワックスに魅了されてトートバッグなどを作り始め、17年にアヤを立ち上げた。

鮮やかでユニークな色柄が特徴のダッチワックス

 野口さんは、世界中のテキスタイルを集める布マニアでもあり、ダッチワックスをきっかけに堀之内さんと意気投合し、協業することになった。コンセプトは「大人のリゾートウェア」。アパレルのデザインや生産背景の確保は、野口さんが主導した。

 商品は8型あり、ドレス、ブラウス、スカート、リメイクデニムと組み合わせたパンツとスカート、バッグ類を揃えた。ドレス(4万2000円)はロング丈でウエストのリボンをほどいてコートとしても使える。スカート(3万8000円)は黒のチュールを重ねたリバーシブル仕様。ダッチワックスは裏表の区別がつかないほどきれいに染まっているため、チュールを表にしてもダッチワックスの色柄が透けて見える。

チュールを表にしたリバーシブル仕様のスカート

 バッグはダッチワックスの上に透明のPVC(ポリ塩化ビニル)を重ねたトートバッグ(1万1000円)を作った。サイズは縦38センチ、横40センチ。フリルをあしらったキャンディー型のクラッチバッグ(6400円)などもある。

「アヤヤ」のブラウスとリバーシブル仕様のスカート、PVCを使ったトートバッグ


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