「アトウ」(松本与)は20~21年秋冬、レイヤードをキーワードに、着用する人がアレンジを楽しめるワードローブを揃えた。
アトウらしいテーラード仕立てのコートは、落ち感のあるメルトンを使って緩やかなラインで見せる。そぎ落としたパターンをモダンに感じさせるのはウインドシールドの付属。フード付きコート(9万8000円)の合わせの部分に同系色の生地を挟み込み、肩のボタンで留めるとアシンメトリーなアクセントに。外すとラフに垂れ下がり、胸元を飾ってデイリーウェアのエレガンスを引き立てる。
ユニークなのは、ミリタリー仕様のブルゾンをアレンジしたベスト(4万8000円)。アームホールを大きくとって、コートやテーラードジャケットの上からも羽織れるようにしている。形の決まったドレススタイルを崩さずに、ミリタリーの要素をミックスできるアクセサリー感覚がスマート。フェイクファーをトリミングしたフード付き(5万3000円)もある。普段の装いにオンするだけの気軽さが受けそうだ。