アシックスとカシオが共創事業 3月からランニングのコーチングサービス

2021/01/28 06:30 更新


記者会見したカシオ計算機の樫尾社長(右)とアシックスの廣田社長

 アシックスはカシオ計算機とスポーツを通して健康で活気ある社会の実現を目指した価値共創事業を本格的にスタートさせる。第1弾として、各ランナーのレベルや目的に合わせたパーソナルコーチングが可能な統合サービスを共同開発し、今春から製品の発売とサービスを開始する。

 1月27日の記者会見で、カシオ計算機の樫尾和宏社長は「ウェアラブル市場が拡大しており、計測機能に強みを持つ機器に注力する。アシックスと共創でパーソナライズされたランニング・サービスと一体化した新しい顧客体験を提供する」、アシックスの廣田康人社長は「新しい生活様式の中、ランニングには気分が晴れる効果がある。ウォーキングを含めた幅広い健康市場への展開など両社の展望も一致していた。国内ナンバー1同士のアライアンスにより、新しい価値を発信し、世界一の地位を確立したい」と述べた。1月27日から両社の技術を用いたランナー向けパーソナルコーチング・アプリ「ランメトリックス」(無料)の提供を開始し、3月4日発売のモーションセンサーと腕時計「Gショック」とを連携することで、初心者から上級者まで目的やレベルに合わせたパーソナルコーチングを実現する。

 両社では同事業の積極的な推進に向けて新会社を年内にも設立する予定で、コーチングの課金サービスなどで5年目に売上高100億円、アプリのユーザー数500万人を目指す。共創事業の第2弾としてはウォーキングの新サービス「ウォークメトリックス」の提供を10月から開始。アシックスでは3月4日にGショックと協業したランニングシューズ「ノヴァブラスト」を発売。1万7000円。

Gショックと協業したアシックスのランニングシューズ「ノヴァブラスト」
モーションセンサーと腕時計「Gショック」はセットで5万7200円(税込み)


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