「アナイ」24年秋冬 バレエの要素を日常着に

2024/09/02 10:59 更新


 ファーイーストカンパニーの「アナイ」は24年秋冬、「センス・オブ・バレエ」がテーマ。バレエ衣装のデザインや練習着の機能性を再解釈し、都会的でモダンな日常着に落とし込んだ。残暑を見込み、レイヤードしやすいアイテムに重きを置いている。

 チュチュやチュール、リボン、フェザーなど、バレエを連想させるディテールがポイント。フェザーを胸元にあしらったクルーネックのセーター、大きなボウタイのブラウス、立体的な花モチーフの膝上スカートとチュールのロングスカートのレイヤードスタイルなど。アナイにしては一見フェミニン要素が強いが、ビッグサイズのジャケットやワイドパンツなど、メンズライクなものと掛け合わせてクールに見せる。

チュチュやチュール、リボン、フェザーがポイント

 スペインを舞台にしたバレエ作品『ドン・キホーテ』から、スペインを思わせる色柄もアクセントだ。フラメンコのドレスのようなポルカドットのタイ付きドレス、室内装飾の鮮やかな色彩のような柄のスカートなどがある。

スペインの街並みや室内装飾に着想を得た色柄がアクセント
ポルカドットのタイ付きドレス

 アウターは暖冬対策でバリエーションを減らし、一枚仕立てのものを軸にした。ミドル丈のステンカラーコート、フードが付いたブルゾンタイプなどが揃う。そのほかのラインナップも、ミンク調のフェイクファーのブルゾンや段ボールニットのミドル丈のコートなど、比較的薄手で軽やかなものが中心だ。昨年ジレが好調だったことから、立ち上がりはジレを推す。



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