イオンモールは海外出店加速に向け、地方政府などとの協定締結を広げている。
ベトナムでは5月21日、ホーチミン市に隣接するドンナイ省と「投資及び事業推進についての包括的覚書」を結んだ。これによりSC開発で相互協力を強化する。イオンモールはドンナイ省から開発に関する情報提供を受けるとともに、地元製品の日本向け輸出に協力する。
イオンモールは成長戦略の中でベトナムを最重点としており、ホーチミンを中心とした南部はその中でも重点エリアの一つ。ドンナイ省は人口310万人で、今後の発展が期待されるという。
中国では24日、湖南省長沙市人民政府と「協力連携に関する協定書」を締結した。SCの開発、運営を通じて消費市場を活発にする。長沙市は戦略的なパートナーとして情報提供を行う。
イオンモールは24年にイオンモール長沙茶塘を開設することにしており、湖南省を内陸部の重点開発エリアに加えている。
同社では19年度末30だった中国と東南アジアの海外施設を25年度に50施設に拡大する戦略を進めている。