アダストリアの「ハレ」は8月27日、東京・八芳園で27年春夏のショーを行った。日本庭園を背景に、質感の異なるテキスタイルや色、クラフトワークを重ねるように構成し、シルエット変化に富んだレイヤードスタイルを見せた。
冒頭はハレを象徴する黒のスタイル。ダブルブレストのノーカラージャケットは、フロントが二重になって、アシンメトリーな布のずれがアクセントになる。ウィメンズのトレンチコートは袖が開放されてラッフルを描き、シースルー素材を重ねてエアリー感を出す。重ねる、折り畳むといった日本の美意識を西洋の装いに取り込む。グレーに薄いブルーの生地を重ね、折り返して体を包んだキャミソール。その下には、異なる素材のプリーツをトーン・オン・トーンで重ねたスカート。余白や不完全さのあるバランスを柔らかさのある配色に収めた。

4年ぶりに行ったショーのテーマは「霽(さい)」。雨が曇りに、晴れへと移ろう天気を時代の変化に見立て、「新しい自分たちらしさを表現する」思いで取り組んだ。
