あべのハルカス近鉄本店キッズ インバウンドで伸び

2017/11/29 04:26 更新


 あべのハルカス近鉄本店の8階子供服売り場が好調だ。今期は3月~11月19日の売り上げが前年同期比11%増。インバウンド(訪日外国人)とベビー・マタニティーがけん引した。15日に「ハルカスキッズクラブ」を立ち上げ、販促や特典で顧客の囲い込みにつなげる。

 インバウンドは免税売上高ではなく、管理上の売上高が9倍となった。「ミキハウス」「ホッペタ」、哺乳瓶の「ドクターベッタ」やスキンケアなどの日本製品が人気だ。サンリオやアンパンマンの日用雑貨などデイリーな商品も伸びている。

 ハルカス開業以来、ターゲットとする26~35歳の若いファミリー層が来店するようになり、ベビー・マタニティーが伸びている。ベビーカー、ワコール、犬印本舗、ミキハウス、赤ちゃんの城、ファミリア、プチバトーなどが好調だ。

 若いファミリー層の中でも、第一次出産期を迎える26~30歳の父母世代の来店は35%増、祖父母にあたる51~55歳が11%増、56~60歳は16%増となっている。ベビー・マタニティーゾーンは今後、新ブランドを導入し、品揃えを広げる考え。

 ハルカスキッズクラブの入会対象は、近鉄グループ「KIPS」クレジットカード会員で、小学6年生までの子供がいる父母、祖父母、出産予定の人。これまでもカード会員向けの販促は行っていたが、七五三や入園、入学準備など、子供の性別や成長に応じて、より効果的な販促を行う。

 入会金や年会費は無料。特典は入会ポイントや年2回キャンペーン期間の購入額に応じたポイント、駐車料金2時間無料、出産祝いや誕生日プレゼント、体験イベントへの招待などで、顧客満足度を高め、囲い込みを狙う。会員獲得は、来年2月の年度末までに1000件が目標だったが、11月下旬で830件以上に達している。

様々な特典で会員獲得増をめざす


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