ゾゾ「ARIGATO」サービス終了 「ブランドとの共創関係へ立ち返る」

2019/04/25 18:24 更新


 ブランドと共創する関係に立ち返るーーゾゾの前澤友作社長は25日の決算説明会見で、ARIGATOサービスを5月30日に終了する理由について、サービス利用者が伸びず費用対効果が悪かったこと、一部ブランドからの評価が低かったことを挙げ、「信頼を取り戻すため今後出店企業に出向き、未来を共創する関係に持っていきたい」と話した。

 同サービスは昨年12月に社会貢献サービスとして導入したが、値下げ販売について、出店企業の反発やゾゾタウンからの離脱が起こっていた。現在同サービスで退店したのが21、いまだ出品停止しているブランドは14ある。

 今後は価格以外の価値提供と、ブランドとの共創・共有・共感を重視するという。ARIGATOサービス利用で集まった寄付金額は約3000万円となったことも公表した。

 早期にサービスを終了することについて前澤友作社長は、「社会貢献を目的に始めたサービスだけに残念だが、別の形で社会貢献活動を始めたい。取引企業の信頼を失った面もあり、これからは共創・共有・共感に立ち返る。早期に停止を決断したことで、ブランドからは評価を得ている」とした。

 ARIGATOサービスに変わる代替プランとして「ゾゾカード」のサービスを5月30日から強化する。カードサービスは過去からあったが、ゾゾタウン内での利用で5%のポイント還元(従来は2%)、ゾゾタウン以外での利用で1%を還元する。

 今期は、MSP(マルチサイズプラットフォーム)事業の開始、ブランド直営EC支援とゾゾタウンのデータ共有サービスの強化、ゾゾタウンの中国再進出を進める。



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