ヤマツゥ、円安で日本製に競争力

2015/09/08 06:35 更新



 カジュアル輸入卸のヤマツゥ(東京)は、16年春夏から二つのオリジナルブランドをスタートさせる。ドクターデニムホンザワの本澤裕治氏がディレクションするレディスジーンズ「ウォードブルー」と、タケヤリの帆布を用いた国産バッグ「ガフ」を投入する。

 ウォードブルーは、欧州ビンテージスタイルにモード感を加えたきれいめのジーンズ。手染めの本藍染めの商品も揃えるなどブルーにこだわる。薄いブルーなど特徴のあるブルーデニムを出す。ファイブポケットだけでなく、縦ポケットのトラウザータイプなど、「シルエットのきれいなデニムパンツコレクション」(同社)。ダメージ加工したものでも、きれいめに仕上げた。来春夏物は国産デニムを使い、国内で生産した。1万円台後半~2万円台半ば、本藍のものは2万円台後半。セレクトショップ、専門店向け。

 ガフは日本製バッグのコレクション。来春夏はタケヤリの丈夫な帆布やヘリンボーン生地などを使ったトートバッグが中心。ピラミッド型のカシメやスタッズを打ったり、レザーの持ち手にプリントしたものもあるが、デザインは全体にベーシック。トートバッグのほかに、クラッチバッグや巾着型バッグも出す。1万4000~2万円台後半中心。セレクトショップ、専門店向け。

本澤氏がディレクションする「ウォードブルー」
本澤氏がディレクションする「ウォードブルー」

 同社はこれまで米国高級ジーンズブランドなどカジュアルウエア・雑貨の輸入販売を主力としてきたが、円安で仕入れ原価が上昇する一方で国内市況が厳しく、価格転嫁が厳しいことや、国内生産のコスト競争力が高まってきたことから、オリジナルブランドに着手した。



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