ダブルエー、秋から本革「ニカル」

2015/07/07 06:03 更新


 婦人靴製造小売りのダブルエーは今秋、本革の「ニカル」と子供靴「オリエンタルトラフィックキッズ」を立ち上げ、直営店「オリエンタルトラフィック」「ダブルエーオリエンタルトラフィック」で販売する。旬のトレンドを盛り込む企画力に、一段と質の高い商品を加え、幅広い客層を取り込めるショップへと進化させる。

 オリエンタルトラフィックはこれまで、アッパーに合成皮革を使い、内側は本革で履き心地を高めた靴を揃え、6000円前後の手頃な価格で10代後半からの若い女性たちに支持されてきた。一方、「社員が歳を重ねても意欲を持って働き続けられ、顧客との長い付き合いができる品揃えが必要と感じていた」と肖俊偉社長は話す。

 大人の女性に向けたニカルは、モード感を出しつつ、都会的で洗練された8モデルを商品化した。タッセルシューズ1万2800円(税込み)、ストラップ付きパンプス1万4800円、ショートブーツ1万6800円など。しなやかな本革の特性を生かし、トウの形、かかとのラインなど、品のあるシルエットで履き心地良く仕上げた。生産は浅草の婦人靴工場と、一部中国の工場。サイズは22~26㌢。販売店は、オリエンタルトラフィックの都心店、ECサイト3店の合計13店を予定する。

 キッズは国産で、郊外SC向けのダブルエーオリエンタルトラフィック全店と、オリエンタルトラフィックの一部、自社ECで販売する。郊外店は子連れで来店する母親層も多く、婦人向けと同じセンスでおしゃれな子供靴をユニセックスで扱い、新たな需要を取り込む。ただ、「安い子供靴はたくさんあるので、本革を使った晴れの日にも使えるスタイル」で差別化する。バレエタイプやモンクレットシューズ7400円、レパード柄のオペラ型やレースアップ6400円。サイズは15~19㌢。

 直営店は今夏で65店になる。春夏の既存店売り上げは、前年並で推移。春に若干値上げしたため、在庫も例年より抑えている。「購入客数が伸びなくても、客単価をしっかりと維持する」考えだ。



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