アーバンリサーチは40歳前後の男性に向けた新ラインを発売する。実店舗はあまり利用しないが、ネットでは購入経験のある40歳前後の男性客を取り込むため、購買動向をネット販売の実績から調べ、商品企画や価格に反映した。11月1日から「ゾゾタウン」、自社のECサイト、一部店舗で販売を始める。初年度3億円の売り上げを見込む。
レディス業態「アーバンリサーチ・ロッソ」のメンズ版と位置付ける。ネット販売の「ロッソ」で一部扱いのあるメンズ商品を40歳前後の男性客が買うケースが多いため、この世代のメンズファッションでよく売れるテイストや価格帯を過去3年分にわたって分析した。
結果、この世代の男性は「ミリタリー」や「アメカジ」ベースの細身シルエットで、異性受けしやすい服をアウター2万円台、パンツ1万円前後で探しているという傾向が浮かび上がった。アーバンリサーチの主力業態ではこうした商品はほとんど扱いがなかったため、新ラインで売ることにした。
今秋冬、アーバンリサーチ・ロッソ・メンで売るのは53型。適度な洗いをかけたウェスタンシャツやMA―1、「ハリスツイード」を使ったチェスターフィールドコートなどメンズの定番が中心。細身のデザインでサイズはSからXLまである。セーターやボトムは9000~1万1000円など。