【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ユニクロと東レは、ヒートテックの発売から15年目を迎え、ニューヨークのスプリングスタジオズで初の合同イベント「ライフウェアのアート&サイエンス」を開催した。ヒートテック、エアリズム、ウルトラライトダウンなど、両社が共同開発した高機能商品はニューヨークで一定の認知を得たが、原材料を東レが作っていることは知られていない。そこで、ユニクロと東レの戦略的パートナーシップと開発力、共有するビジョンをアピールした。記者は17カ国から集まった。
会見では、エコやサステイナブル(持続可能な)に敏感なアメリカの記者たちを意識した発言が目立った。ユニクロの柳井正会長兼社長は、「(ユニクロは)ファストファッションではない。何シーズンでも何年でも着られる。使い捨ての服は作らない。商品の作り過ぎは大幅に減らした」と強調した。
東レの日覺昭廣社長も、同社が開発した水処理膜や電気自動車のための素材がいかに社会に貢献しているかを説明し、「新しい素材の開発は、社会を本質的に変える力がある」と語った。

