桐昆 190億元投資しポリエステル長繊維を増設

2019/02/20 06:25 更新


 【上海支局】ポリエステル長繊維生産大手の桐昆は、190億元を投じてポリエステルの一貫生産と機能性繊維生産設備を新増設すると発表した。一貫工場は浙江省如東県洋口港経済開発区に160億元で2期に分けて建設する。

 生産規模はFDY(延伸糸)年産90万トン、POY(半延伸糸)150万トン、原料のPTA(高純度テレフタル酸)500万トン(250万トンの設備2系列)。第1期は22年末、第2期は25年末の稼働を予定している。

 桐郷市に年産50万トンの機能性差別化繊維の設備を新設する。超極細と細物のPOY(880台)とFDY(480台)を生産する。投資額は19億元で2年後の稼働を目指す。高速ワインダーについては独バーマーグか日本のTMTマシナリーの機械を使うとしている。

 さらに、子会社の浙江恒騰差別化繊維には第4期プロジェクトとして9億9000万元をかけて、弾性、形態安定性などの機能性をもった原糸を生産する。2年後の稼働を予定する。年産は30万トンで、FDY(672台)を生産する。ワインダーはTMTマシナリーの機械を使う。

 桐昆の18年第3四半期(1~9月)の売上高は308億元、純利益は25億元。18年12月末のポリエステル長繊維生産能力は年産570万トンとなっている。全ての設備が完成すると年産890万トンとなる。



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