縫製工場のテーゼ総合特殊加工 サンプルからコスプレ衣装まで小ロットに特化

2023/11/24 06:26 更新


細かな要望に応えるテーゼ総合特殊加工

 テーゼ総合特殊加工(大阪市、新川芳郎代表)は、サンプル・小ロットに特化した縫製工場だ。用途別の特殊ミシンを使って細かな要望に応えている。

 サンプル製作やコスプレなどの衣装が主力で、1型につき1~60着ほどの注文を受けている。ピコミシンや千鳥ミシンなどの特殊ミシンを使った縫製だけでなく、エンボス加工などの生地加工もする。これまでレディス服の縫製が中心だったが、今年からメンズ服の注文も積極的に受けるようになり、新たに3台のミシンを導入した。

 新川代表は約30年間、生地加工や縫製の仕事をしてきた。「これは出来ないと自分でふたをしているぐらいなら、チャレンジしているほうが楽しい」と、毎年新たに挑戦する用途や分野のテーマを決め、対応できる仕事の幅を広げている。コスプレ衣装はその一つ。コスプレーヤーへの注目が高まり始めた頃から、コスプレ衣装の需要拡大を見込んで、積極的に受注を受けるようにしてきた。その結果リピーターが増え、月平均3着の注文を受けていたこともある。

 最近では、国内有名ブランドの縫製や、オリジナルブランドを持つセレクトショップからの受注も増えている。新規依頼は月5件ほど。インスタグラムか、縫製工場とアパレルメーカー、デザイナーをつなぐマッチングサイト「SDファクトリー」からの連絡が多い。「5~10年後の顧客をつくりたい」と、服飾専門学校の卒業コレクションに協賛したこともある。

 「自分たちの技術が、世界にどれくらい通用するのかが知りたい」との思いで、今年からは有名ブランドからの受注についても積極的に受けている。「選ばれているうちは続けたい」として、これからも量産を重視しないブランドや、クリエイターとの取引を続けていく方針だ。

「服作りをする学生やクリエイターからもたくさん話を聞きたい」と新川代表


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