「セヴシグ」「アンディサイデッド」25年春夏  鮮やか色のネオヒッピースタイル

2024/07/10 10:59 更新


 長野剛織が手掛けるメンズの「セヴシグ」とウィメンズの「アンディサイデッド」は5日、東京・国立競技場内の駐車場で25年春夏のショーを行った。

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 若手バンドのピアノ演奏とともに始まったアンディサイデッドは、ミリタリーやスポーツのアイテムをミックスした軽やかなレイヤードスタイル。タンクトップとジャージーパンツのセットアップに、トレンチコートの下半分をカットしたラップスカート。イエローからピンクへのグラデーションになったシースルーのカーディガンをふんわりと羽織る。テーパードのカーゴパンツの裾には多色の小花柄の刺繍を施す。アクティブな強さと、ドリーミーな色彩やテクスチャーが交じり合う。

アンディサイデッド
アンディサイデッド

 この数シーズン、人類の起源をクリエイションの発想源にする長野が着目したのは、エチオピアで74年に発見された320万年前の猿人「ルーシー」。名称は、調査隊が発掘した際に聞いていた、ビートルズの楽曲「ルーシーインザスカイダイヤモンズ」にちなむ。そのミュージックビデオの「可愛らしい世界を反映してショーを作りたいと思った」という。

 セヴシグは、ベースのアメリカンカジュアルにサイケデリックな色彩を融合し、「ネオピッピーな表現で」見せた。落書きのようなイラストが入ったスエードのウェスタンシャツブルゾンに、レインボーカラーを吹き付けたスウェットのパンツ。ピンク、オレンジ、水色で構成したオンブルチェックのセットアップやコート。米カジュアルのビンテージ要素を残しつつ、自由で、非日常の楽しさを感じさせるプレイフルなデイリーウェアへと発展させた。

セヴシグ
セヴシグ

(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)



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